一般国道13号福島西道路の延伸についてのお話です。
命を繋ぐ道を目指して「福島西道路」
物語はこうしてはじまった。
工事は大きくI 期、Ⅱ期工事分かれます。
I 期工事のスタートは今から30 年前に遡ります。
国土交通省東北地方整備局・福島河川国道事務所が主導し、まず「市民参加型の沿道づくり」をスローガンに「風景づくり検討委員会」が結成されます。
そして地域からは「利用しやすい整備」「地域の自然・歴史を活かした設備」「住民が参加できるまちづくり」などの要望が出され、この要望
を元に魅力ある道づくりが進んでいきました。
時は平成17年、福島に亀岡よしたみ衆議院議員が誕生します。
就任間もなく、早速にも阿武隈東道路(東北中央自動車道2021 年4 月24 日全線開通)の事業化に取り組んでいた亀岡の元にある要望が寄せられます。
「代議士! 緊急車両がもう少し早く病院に着いたら救える命がある、その為に西道路を延ばしてくれんか!」
それは地域の方々からの切実な要望でありました。 「何としても地域住民の命をまもらなければ!」危機感を募らせた亀岡は即座に大きく動きます。
早速平成17 年8 月には学識経験者等で構成された第一回の検討委員会が開催されます。そしてその内容
は広く市民に情報提供され、そこからフィードバックされた市民の声を元に、検討会で協議がされます。
「課題・目的の設定と必要性の認識」「比較案と比較項目の設定」「概略計画案の選定」とステップをすすめ、
このピンポンを一年以上にわたり丁寧に丁寧に続け、概略計画は完成しました。
そして課題を克服するには「大森~小倉寺線の拡張」が必須であるという結論を導き出すことになります。
西道路は国体開催時に整備された道路で、115号小倉字大森線で整備は完了という計画でした。
当時の国土交通省伴事務次官のもとに行き南進を進める相談を持ちかけました。国道4号線につなげることで物流の促進と同時に福島県立医科大学へのアクセスをよくすることで命の道路として大きな役割を果たすという説得のもと現在の工事につながっています。
ここまで道筋が決まったから仕事は終わりではなく、今度は北伸の為の働きかけを進めております。北伸を進め、桑折JCTもしくはIC周辺へつなげ、交通渋滞緩和だけではなく経済発展と地域発展に寄与する一事業として進めているところです。