令和3年6月30-7月1日の2日間 宮城県の復興状況を確認して参りました。
気仙沼市
被害状況
死者・行方不明者の合計は県全体の約1割にあたり、県内で2番目に多い。
住まい
応急仮設住宅入居者はなし(令和2年4月をもって解消)。'
災害公営住宅は平成29年度、民間住宅等用宅地は令和元年度に整備完了。
【災害公営住宅: 2,087戸、民間住宅等用宅地: 1,735戸】
まちづくり、産業・なりわい
津波で甚大な被害を受けた鹿折地区(Rl.9)、南気仙沼地区の土地区画
整理事業(R2.6)が終了。内湾含む魚町・南町地区も令和3年度終了予定
内湾にて、にぎわい再生のためのまちづくりが進展(総称:「ないわん」)。
・「迎」むかえる:観光集客施設(H30.11.)
・「創」うまれる:まち・ひと・しごと交流プラザ(H31.4.)
・「結」ゆわえる:商業施設(R2.7.) ※Rl. 10から9店舗が順次開業
・「拓」ひらける:スローフードマーケット(アムウェイハウス) (R2. 7.)
復興のシンポルとなる復興祈念公園を陣山に建設、令和3年3月11日
開園。
ハード事業量が多いため、令和3年度に多く繰越事業が発生。
基幹産業である水産業で、サンマの不漁等による影響が心配される。
〇三陸海岸南部の交通や商業の拠点であり、水産業と観光を中心として産業が発展。特に漁業については、沿岸漁業・養殖業業・沖合漁業・遠洋漁業いずれも盛ん。
〇気仙沼港の水揚げは量・金額とも全国10位付近で推移。・サメの水揚げは国内の8割以上のシェアを誇り、高級食材であるフカヒレは古くから特産品の一つ。
生鮮カツオの水揚げは24年連続全国1位。
〇平成31年4月には、東北地方初の離島架橋として「気仙沼大島大橋」が開通。令和3年3月には、「気仙沼湾横断橋」が開通し、県内の三陸沿岸道路が全通した。
〇現在放送中のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「おかえりモネ」の舞台。市はPRに意気込む。
〇以前より漁船や水産加工場で多くのインドネシア人が働いている。震災直後には同国のユドヨノ大統領(当時)も来訪した。
①道の駅大谷海岸(気仙沼市)
道の駅大谷海岸
〇宮城県気仙沼市元吉町三島にある国道45 号の道の駅。日本一海水浴場に近い道の駅として親しまれてきたが、東日本大震災による津波により併設されていた施設内部が流出。平成25 年4月に仮設店舗にて営業を再開した。
〇令和元年、新設される防潮堤と国道45 号のかさ上げを一体的に整備するため移転。令和3年3月28 日にリニューアルオープンし、同日、気仙沼線BRT の大谷海岸駅も道の駅敷地内に移転した。総事業費は約8億8000 万円で復興交付金が活用された。
〇 道の駅のテーマは「オール気仙沼」。店舗には気仙沼産の食材や物産品が数多く並び、屋上に設けられたデッキからは大谷海岸の海を一望できる。観光情報コーナーでは、地域のキャラクターであるマンボウを主役としたプロジェクションマッピング「マンボウアクアリム」が投影されている。
②大谷漁港(防波堤)(気仙沼市)
③大島ウェルカムターミナル(気仙沼市)
大島ウェルカムターミナル
〇気仙沼市大島の浦の浜地区の防潮堤(県が整備、海抜7. Sm) の背後地を盛土して市が整備し、令和2年3月にオープン。総事業費は約6億6000万
円で、復興交付金を活用。
〇大島の玄関口において、島の魅力を発信し、観光客のくつろぎの場としての役割を担う。旬の海産物や農産物が並ぶ地場産品直売所や、浦の浜湾
を一望しながら寛げるテラス席、イベントなどにも利用できる多目的スペースなどを備える。
〇隣接する商業施設「野杜海」は敷地内に広がる芝の「野」と、島の緑をイメージさせる「杜」、大島の海からとった「海」にちなみ名づけられ「地産地消」をテーマにカフェや鮮魚店など5店舗が集まる。
④内湾地区視察(気仙沼市)
内湾地区(魚町・南町地区)は、気仙沼発祥の地として、古くから宿泊施設や商店・飲食店等が集積する市の中心市街地として発展。
〇震災により壊滅的な被害を受けたことから、市は土地区画整理事業により盛土嵩上げを行い、商業地及び観光地の早期復興を図っている。
〇下記に掲げる施設や既存の商業施設が連携することにより、内湾地区全体の集客や交流人口の拡大を図り、賑わいの再生に寄与していくことを目指す。
■ 観光集客施設の整備
「まちなか再生計画」(平成30 年10 月12 日認定)に基づき、まちづくり会社(気仙沼地域開発(株))が商業施設の集積・整備を進めることで、地元市民の日常生活に必要な物販・サービスの確保を図るとともに、気仙沼ならではの食文化を活かし、観光客等新たな顧客層の獲得を図る。
④南三陸ホテル観洋
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